自律神経失調症や自律神経が少し乱れやすい方向けに食事と食べ物や摂るとよい栄養素、摂らないほうがいいもの、食べ方などを解説しております。
不足すると自律神経失調症状に似ている症状が出やすいもの
鉄分不足
貧血、イライラ、頭痛、眠気、爪が反ったりもろくなる、うつっぽくなる
ビタミンB郡不足
疲れやすい、疲れが取れない、だるい、朝がつらい
たんぱく質不足
筋力低下、貧血、免疫力低下、むくみ、肌や髪のトラブル、集中力や思考力の低下
大事なポイント
いきなり完璧にしようとしない
よし!!やろうと決めても長続きしないという方は、成果を早く求める傾向があると思います。それ自体は、いいことでもありますが、からだには生体リズムがあるので、急な変化が難しい場合も少なくありません。
少しずつ無理のない範囲で行うことをおすすめします。
ちょっとできれば成功!かなりできれば大成功!!
ちょっとくらい出来ても×か△くらいに厳しくすることもいいですが、昨日よりちょっとできれば成功です。大きくできれば大成功です。
ちょっとできないことがあっても「まあ仕方ない」ぐらいの緩さも必要かもしれません。
長期的な視点で
生活習慣は、長い目で見ていくことが大事です。
1日、2日の成功や失敗はある意味重要でないかもしれません。
毎日の積み重ねが習慣となり、それが普通になってきます。
健康的な食事法や食事内容は長期的な視点で考え、臨機応変に行っていくといいです。
仕事の付き合いや家族との楽しみ
仕事でのお付き合い上、こういうものを食べないといけない、仕事上できないこと、家族との外食などでできないことは
仕方がない
の一言に尽きるかもしれません。
あまりに多い場合や大変な時期は、周囲に協力してもらって工夫する必要があるかもしれません。
食事の時間を少しずつ一定にする
からだには、体内時計という一定のリズムがあり、一日の行動に合わせて内臓が働けるように調節しています。
食事は、人間の大事な栄養を得る時間です。
「からだ」からすると消化・吸収・排泄は大仕事となります。
ですのでできるだけ食事のリズムをできるだけ一定にすることによってからだも働きやすくなります。
それによって自律神経にも良い影響が出ます。
よく噛む
よく言われている「よく噛む」ことですが、知っていないながらもついつい癖で、仕事が忙しくて、家事が、、、とおろそかになりやすいところです。
消化・吸収・排泄は、からだにとって大仕事です。
最初によく噛んでくれたら消化が楽なんです。
胃腸の働きが楽にできるので、それが自律神経にもいい影響があります。
いつもより少し多く噛んでみようとするといいですね。
自律神経失調症や自律神経を整えたい場合には、いつもよりちょっとだけ良く噛む習慣を取り入れ、続けていくといいです。
無理のない範囲からちょっとずつでいいんです。
野菜から食べる
野菜から食べることで血糖値の上昇を緩やかにできます。
それによって脂肪が増えにくくなったり、さまざまな病気の予防になります。
腸内環境(脳腸相関)をよくする
脳が腸に影響を与え、腸が脳に影響を与えることが研究でわかってきており、その関係性を「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼ばれています。
ようするに腸内環境を整えると脳にも良い影響があるということです。
自律神経失調症の方や自律神経を整えたい場合は、腸内細菌に良い食物繊維と発酵食品をいつもより少し多く摂りながら習慣化するように無理のないぐらいから始められるといいですね。
食物繊維が多い食べ物
- 玄米や麦、胚芽米、ふすま入り全粒粉などの穀物
- さつまいもやこんにゃくなどのイモ類
- 野菜(火や熱を入れた野菜と生野菜を両方摂るとよい)
- 豆
- 果物
- 海藻
発酵食品
- チーズ
- 納豆
- キムチ
- 漬物
- 酢や味噌、醤油
- 鰹節
- ヨーグルト
※発酵食品は熱を加えない方が良いです。
糖質をほどほどに(糖質制限)
自律神経失調症の人だけではなく言えることですが、自律神経を整えていくには、糖質を少し制限していくと良いことが分かってきています。
白米、パン、麺類などの炭水化物による糖質を少しずつ減らしていくと良いです。
しかし炭水化物には、食物繊維も含まれているので、ほどほどに必要です。
自分の調子も見ながらどれくらいがちょうどいいかゆっくり見て行くといいですね。(数日感だけでなく)
砂糖が大量に含まれているお菓子、ケーキ、飲み物も少しずつ減らしていくといいでしょう。
といっても楽しみもあるので、時には楽しんで食べたり飲むこともお忘れなく。
自律神経失調症の摂るといい栄養素
たんぱく質
たんぱく質の不足も自律神経のバランスに深く関わっているので、自律神経失調症の方は、積極的に摂るとよいです。
たんぱく質は、神経伝達物質の材料になるので、大事な栄養素です。
肉や魚、牛乳、チーズ、卵などの動物性たんぱく質、大豆や豆腐、納豆などの植物性たんぱく質などがあります。
お米やパン、麺などにもたんぱく質は 含まれているので糖質制限し過ぎないほうがいいです。
- ビタミンB郡
- ビタミンC
- ビタミンD
- 鉄
- ミネラル(亜鉛、カルシウム、マグネシウム)
上記のものを多く含む脂身の少ない肉類、レバー、魚介類、野菜、豆類、果物、海藻、発酵食品などバランス良く食べることが大事です。
オメガ3系
不安や脳神経系に良いとされています。
青魚に多く、ナッツ類、亜麻仁油やえごま油などに多く含まれます。
※亜麻仁油やえごま油は生で摂取できるように塩を加えたサラダでとると効率がいいですね。
少し控えたほうがいいもの
○カフェインが多い飲み物・・・玉露が一番多く、コーヒー、栄養ドリンク(エナジードリンク)、抹茶、ココア、緑茶、紅茶のような順です。
○お酒やタバコも少し控えめに
食事を楽しむこと
いろいろ知識が増えると「これが良い」「これが悪い」と考えることも増えるかもしれません。
そもそも楽しく食べていたことを忘れがちになることもあるので、いろいろ気をつけながらも楽しんで食べましょう。
まとめ
炭水化物と砂糖の摂取を少しずつ減らして、バランスのよい食事をよく噛んで、できるだけいつもの時間に食べること
長期にわたって出来るように無理しすぎないように楽しんで食事を頂くこと
よい食事を習慣化しやすくなるように
当カウンセリングでは、よい食事を習慣化しやすくするためにカウンセリングや心理療法で取り扱うことがあります。
なかなか生活習慣が変えられない
どうしても長く続けられない
どの食事が悪いのかわからない
そもそもそんなことできてたらやってるよ
そこまで気持ちがまわらない
そんな状況であれば、当カウンセリングで行ってみるのもいいと思います。
食事と心理は深い関連がありますので、心理的アプローチからできることがあります。
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